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今年も3月から6月まで鎌倉中央公園とその周辺、十二所、広町の森などに30回ほど蝶の観察に 行きました。目撃した蝶の種類数は44種でした。昨年は42種、一昨年は41種でしたので例年より
やや多くみられました。昨年見られなくて、今年見られたのはオナガアゲハとコムラサキです。
今年の春の訪れは遅く、梅の開花は約1ヶ月、桜は約10日遅れたように、蝶の発生も遅れ気味で した。春先に発生する主な蝶の初見日を2009~2011年と比較しますと次の様になります。
モンシロチョウ ベニシジミ ヒメウラナミジャノメ ツマキチョウ
2009年 3月7日 3月15日 4月3日 4月10日
2010年 3月13日 3月13日 4月6日 4月6日
2011年 3月10日 3月10日 4月18日 4月5日
2012年 3月20日 3月26日 4月21日 4月10日
いずれの種も今年の発生は遅れていました。しかし、4月に入ると天候は例年並みになり、蝶の発生もしだいに回復し遅れを取り戻しました。
主な種類で見ますとアゲハチョウは例年通り9種が見ることができましたが、個体数は少ないようで
した。
ゼフイルス(ミドリシジミ類)は例年通りの発生で、ミドリシジミ、オオミドリシジミ、アカシジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミの5種が見られましたが、5年前に目撃された以降見られていないウラゴマダラシジミは今年も見らえませんでした。他のシジミチョウではトラフシジミの夏型を6月15日に鎌倉中央公園で目撃(写真)しました。
特記すべきことは、昨年初めて鎌倉市で確認されたコムラサキが、今年も6月上旬に鎌倉中央公園のタチヤナギの梢を飛翔するのが見られ、当地で冬を越したものと思われます。
2012年07月10日