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鎌倉市におけるゴイシシジミの大発生

 ゴイシシジミ(Taraka hamada)は、タケ、ササ類に寄生するアブラムシ類を食する純肉食性の蝶で、日本全国に分布している。珍しい蝶ではないが、都市近郊では各種開発によって棲息地が減少していると言われている。鎌倉市は神社仏閣の境内や低山地にタケ、ササ類が多く、過去には広く分布していたようであるが、私は2009年の7月と9月に山崎の台峰で確認した以降見られていなかった。今年5月29日に同じ場所で、4年ぶりに本種の成虫を確認した。そして7月12日に2化と思われる個体が見られた他、7月14日には鎌倉中央公園内で初めて成虫を確認した。その後個体数は次第に増加し、アズマザサに食物となるササコナフキツノアブラムシも多く、成虫の他、卵、幼虫、蛹も見られた。特に8月29日~31日には公園内の随所に発生し、夕刻には十数頭が乱舞している場所も見られた。本種はアブラムシの発生状況よって、時に大発生することが知られているが、近年では珍しいことと思われる。鎌倉中央公園では7月14日以降10月14日まで、2~4日間隔で観察を続け、いずれも成虫を確認しており、連続して3ヶ月以上も発生が続いていることになる。今年のこれからの発生経過と、来年はどのような発生状況になるのか見守りたい。なお本調査は鎌倉市山崎在住の中山秀子さんと共同で行っている。

交尾するゴイシシジミ 鎌倉中央公園 2014年9月31日

ゴイシシジミの終齢幼虫 鎌倉中央公園 2014年7月15日

大乱舞が見られた山道沿いの林 鎌倉中央公園 2014年9月31日

2014年10月14日

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