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ファーブル昆虫記とは

2010.3.4 更新

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 日本では「フアーブル昆虫記」を知らない人はまずいない。今まで、数百種類の本が出版され、学校や公立のどこの図書館にも完訳本から幼児・児童向けまで多くの本が並んでおり、身近に手にすることができる。

 なぜフアーブル昆虫記が日本で好まれるのか、多くの人が書いているが、次の3点に要約される。1つは単なる昆虫の行動の記載でなく「何の為に虫はこんな行動をとるのか」という疑問に、綿密で独創性のある入念な観察で懸命に答えようとしており、読者の溜飲を下げてくれる。2つ目は、科学的な記述に私生活な面を織りまぜ、独特の雰囲気のあるストーリー性に富んだ文章になっている。3つ目は教育的見地から、世界的な昆虫学者であるとともに、逆境にくじけず努力した偉人としてイメージされたことが挙げられる。

 しかし、この昆虫記は完訳版で10巻3500ページ以上もある大著であり、はたして最後まで全部読んだ人はどの位いるであろうか。

 私が最初に「ファーブル昆虫記」を手にしたのは案外遅く高校時代で、学校の図書館で借りた戦前から発行されていた岩波文庫版であった。蝶の採集に熱中していた時であり、興味を持って読み始めたが、登場するのは狩りバチや甲虫のスカラベ(フンコロガシ)ばかりで、興味ある蝶の話はほとんどなく、また難解で味気ない文章に2~3巻でやめてしまった。その後は、新しく出された完訳本や、児童向けの本を断片的に読んでおり、今では通読した気分にはなっているが、機会があれば改めて読んでみたいと思っている。

 これから、ファーブルの昆虫記を読むにはどの本がいいのだろうか。手に入には入りやすいのは岩波書店から出された「完訳ファーブル昆虫記」で文庫版もある。また最近ではフランス文学者で虫にも造詣の深い奥本大三郎さんが、新しい完訳本を出版てしいる。昆虫名の和訳も適切で注釈も多く決定版ともいえるが、10巻20冊もあり全巻揃えると6万円近くになる。少年少女向では、岩波少年文庫の大岡新さんの本(上下2巻)が簡潔で読みやすく、入門書としては最適で大人でも楽しめる。

  下記のフアーブル昆虫記もお進めできる。

   幼年版ファーブルこんちゅう記(全10巻) あすなろ書房
   ファーブル写真昆虫記(全12巻) 岩崎書房
   ファーブル昆虫記(全8巻)奥本大三郎訳 集英社
   ファーブル昆虫記(上下2巻)山田吉彦訳 岩波少年文庫

 ファーブルが昆虫記を書き始めたのが54歳の時で、最後の10巻が出たのは83歳になっていた。これを聞くと何歳からでも新しいことに挑戦できると勇気がわいてくる。私もまだまだ好きな昆虫で、新しいことを楽しめると。

お薦めのファーブル昆虫記

幼児用ファーブル昆虫記

少年少女用ファーブル昆虫記

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