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アカボシゴマダラ

タテハチョウ科

日本産のアカボシゴマダラは、奄美大島とその周辺の島だけに生息しています。
筆者は、アカボシゴマダラの雄を2002年9月17日に、鎌倉市手広の市民農園で採集しました。
この個体は、奄美大島産と比べ後翅亜外縁にある赤列紋の色や形が異なり、中国本土産に類似していました。
その後の調査で同年8月に横浜市戸塚区でも採集され、また以前にもさいたま市なので採集されていました。
これらは中国本土などから迷蝶として飛来したものでなく、人為的に持ち込まれたものが繁殖したものと思われます。
この中国本土由来の蝶は分布を急速に広め、神奈川県ではほぼ全域、東京都、埼玉県南部まで見られています。
鎌倉市では、現在でも住宅地に多くの成虫が飛び、エノキでは幼虫もすぐ見つかり、その繁殖力は衰えておりません。
成虫はゆるやかに滑空するように飛び、時には樹上高く旋回し、樹液や腐果などにも集まり吸汁しています。
幼虫で越冬、5月上旬から第1化(春型)が見られ、この時期の個体は赤紋がほとんど消失した白化型です。
第2化以降は赤紋のある個体で、10月まで断続的に見られ、年3~4回発生しているものと思われます。
食草はエノキですが、幼虫は大木には見られす、ほとんど樹高1~2mの小木から見付かります。
幼虫越冬、越冬場所は落ち葉だけでなく、樹上の枝にも静止しているのが見られます。

アカボシゴマダラ春型(白化型)
鎌倉中央公園  2008年5月15日

アカボシゴマダラ夏型
鎌倉中央公園  2009年9月4日

樹液を吸汁するアカボシゴマダラ
鎌倉中央公園  2009年9月8日

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